知られているようで知られていない共食の必要性とメリット

先週、何回誰かと一緒に食事しましたか。

 

最近一人で食事をする機会が増えています。

 

職場や家庭で食事をする時に一人で済ませることを孤食と言います。

 

そもそも、食事は生命維持や健康のために必要な栄養素を補給すればいいのだから、一人で食べて何の問題があるのかという意見が出ることもありますが、孤食に関してデメリットがあることが指摘されています。

 

共食は、最近増えている孤食の対策として取り上げられることが多くなってきた言葉です。

  

共食とはみんなで食事すること

共食とは家族・地域社会・職場または趣味の仲間が集まって、同じ食べ物や飲み物を共に飲食することです。共食は「きょうしょく」と読みます。「ともぐい」ではありません。共同飲食といわれることもあります。孤食の反意語です。

 

共食のはじまりは日本に古くから存在する神道にあります(諸説あり)。

 

神道ではお祭りの際に食べ物や飲み物やお酒をお供物とします。お祭りの後にそれを下げてみんなでいただいていました。

 

お供えしたことで食べ物などに神様のご利益があり、同じ神様を祭った集まりでそれをいただくことでみなさんに等しくご利益をいただき、神様のご利益に感謝しながらみなさん同士の絆を確認して深めあっていきました。

 

1万6千年前が起源とされる縄文時代・弥生時代が神道の始まり。その頃から日本人に馴染みのある食に関する習慣が共食です。

 

共食の3つのメリット

 

たくさんある共食のメリットのうち、今回は3つのメリットをご紹介します。

 

共食のメリット① 自然なコミュニケーションができる

 

一緒に食事をした者同士で交流することができるという点です。

 

学校や職場であったことなど、一緒に食卓を囲んでいる時だからこそ話しやすい雰囲気になりますし、家族で団らんすることでお互いのきずなを深めることにもなります。

 

空腹感を満たせば一人でもいいと思ってはいても、一人で食べるよりも気の置けない仲間や家族と一緒の方が、より食事そのものを楽しめるようになるのです。

 

「コミュニケーションといっても話題がない・・・」そのような悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも大丈夫です。同じお料理をテーブルを囲んで食べていると自然と会話が生まれ、盛り上がっていきますから。

 

 

共食のメリット② 生活習慣を守れる

 

家族や同僚の健康状態にいち早く気付く機会が得られるのも、共食のメリットでしょう。

 

普段と違って食欲がなく、食べ残しをしてしまったり、様子がおかしいと感じた時には病気の兆候をとらえられます。

 

病気や体調不良ならこれ以上悪化する前に対策をとることができますし、早期発見することで重い病気にならないで済むこともあるでしょう。

 

同じ時間に同じ場所で全員で食事をすることで、規則正しい生活習慣を守りやすくなるのもポイントです。

 

 

共食のメリット③ 自然とお行儀が良くなる

 

箸の使い方や食事の順番の偏りなど、マナーのない行為があった時に修正してあげられるのも、共食の良さです。

 

学校や職場、客先や接待の場で恥ずかしい思いをする前に、家族や仲間がさりげなく指摘してあげれば、本人の為にもなります。

 

料理の配膳などを手伝ったり、マナーや礼儀作法を自然に身につけることで、子供が成長して親になったらその子供たちに教育することができるので、自然に行儀作法などを受け継がせることにもなるのです。

 

 

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