農林水産省の食生活指針にも合致した食事を楽に食べられる給食計画

先日は厚生労働省が出している日本人の栄養摂取基準についてご紹介と解説をしました。

日本人の栄養摂取基準は医療系を管轄する厚生労働省が出しているだけあって食べるものの中身・成分についての記述が多く感じられました。

 

本日ご紹介するのは農林水産省が出している「食生活の指針」。農林水産省といえば(ざっくりと)農畜産物その他の食べ物を管轄している機関です。

先ほどの厚生労働省の栄養摂取基準と異なって食べ方についての記述が多い内容となっています。

 

農林水産省「食生活の指針」

農林水産省が食育の推進の中で、健全な食生活の実現を目指した食生活の指針を示しているのでご紹介します。

 

食事を楽しみましょう

  • 毎日の食事で、健康寿命を伸ばしましょう。
  • 美味しい食事を、味わいながらゆっくり噛んで食べましょう。
  • 家族の団欒や人との交流を大切に、また、食事作りに参加しましょう。

 

1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを

  • 朝食で、生き生きした1日を始めましょう。
  • 夜食や間食はとりすぎないようにしましょう。
  • 飲酒はほどほどにしましょう。

 

適度な運動とバランスの良い食事で、適正体重の維持を

  • 普段から体重を量り、食事量に気をつけましょう。
  • 普段から意識して身体を動かすようにしましょう。
  • 無理な減量はやめましょう。
  • 特に若年女性の痩せ、高齢者の低栄養にも気をつけましょう。

 

主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを

  • 多様な食品を組み合わせましょう。
  • 調理方法が偏らないようにしましょう。
  • 手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。

 

ごはんなどの穀類をしっかりと

  • 穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。
  • 日本の気候・風土に適している米などの穀類を利用しましょう。

 

野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて

  • たっぷり野菜と毎日の果実で、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう。
  • 牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などで、カルシウムを十分にとりましょう。

 

食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて

  • 食塩の多い食品や料理を控えめにしましょう。
  • 動物、植物、魚由来の脂肪をバランス良くとりましょう。
  • 栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう。

 

食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を

  • まだ食べられるのに廃棄されている食品ロスを減らしましょう。
  • 調理や保存を上手にして、食べ残しのない適量を心がけましょう。
  • 賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう。

 

ご自身の普段の食生活はいかがですか?

この記事では農林水産省が出している食生活指針をご紹介しました。読んでみていかがでしたでしょうか。

ご自身はできていますか?

 

日々お仕事や家事にお忙しい状態だと、食生活の指針に書かれているようなことは大事だと認識しているし、実践したいと思っていながらも、なかなかそれをする余裕や時間がない。

そのような状態ではないでしょうか。

 

食生活の指針で取り上げられている「食事を楽しみましょう」については言い方を変えると、共食とそのメリットですよね。

 

また、「主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランス」、「ごはんなどの穀類をしっかりと」、「野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて」は、こちらも言い方を変えると「栄養バランスの良い食事」をコンスタントにとることでしょう。

 

「食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を」は最近何かと話題のフードロス、食品ロスですね。

フードロス、食品余りは、それを買う人・食べる人(需要・消費)に対して供給が多い状態ができているから発生しています。

あらかじめ需要が先読みできれば、供給をそれに合わせることができます。いわゆる計画生産ですね。計画生産ができればフードロスの問題にも対処できます。

 

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2019.06.23